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森山愛子の歌謡劇場  柔 第一回

動いたら、ぶっ殺すからな。ここは田舎村小学校の校庭だった。
おい、二宮、クレヨンを出せ。見るからに弱そうな坊主がりの小学生を五人のイケメンな小学生が取り囲んで,いじめていた。クレヨンを手にとった小学生はこの小学生の顔に落書きを書きはじめた。この様子を見るに見かねた上級生が止めようとするとリーダーらしき小学生は手をかまきりの形にして構えた。
四才も年上の小学生もその構えを見ると、目を丸くして逃げて行った。
虐めらているのは、カラテカの矢部という名前で死にぞこないの宇宙人みたいな容姿をしていた。
大野 智 、櫻井 翔 、相葉 雅紀 、二宮 和也 、松本 潤 、
この五人はこの小学校で裏番をはっていた。表面的には優等生だったが裏では悪の限りを尽くしていた。とくに櫻井翔はこの国では使い手が二人しかいないという柔道の殺人技、必殺蟷螂投げの使い手だった。
教室ではこの裏番五人組が待っていると、担任の横山マリ先生が入ってきた。
皆さん、あら、カラテカの矢部くんがまだ来ていないようね。
おどおどしながら、カラテカの矢部が入ってきた。
遅刻しちゃダメでしょう。
矢部くんの家は屑屋だから、ごみを拾っていたんだよ。
教室中に笑い声が起こった。
皆さん、屑屋さんだって、立派なお仕事よ。そうだ、櫻井くん、あなたのお父さん、今度、都知事選に立候補するそうね。今度、あなたのおかあさんと歌舞伎を見に行こうと思っているの、これからも、お友達としてよろしくと伝えてくれる。
カラテカの矢部には毎日が苦しみの連続だった。
親の社会的地位のないことによる大人からの迫害、腕力がないことによる不良グループからの迫害。
とくに嵐の櫻井翔は無敵の柔道技、必殺蟷螂投げの使い手だった。
みんな、校門の外で変な人がいてもついて行ってはいけません。
担任の横山マリ先生は言った。

森山愛子 柔